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ノルウェーの森 [本]

映画になったので、
気になって、
村上春樹の「ノルウェーの森」を読み直しました。

10年ぶりくらいです。
ほとんど内容を忘れていました。



第一印象は、
人がよく死ぬということ。

物語の中、若い人がよく自殺してしまいます。

主人公の大学生の青年の恋人は、
精神を病んで療養所に入りますが、
結局自殺してしまいます。

彼女だけでなく、
彼女のお姉さんも、
主人公の親友も、
主人公の先輩の恋人も、
自殺します。


療養所に入所し、
既に精神病の治療に入っている人間が、
簡単に自殺するだろうか、
また、周囲の人間も自殺を防げないだろうかと、
少し違和感を感じました。


第二印象は、
性描写が多い![あせあせ(飛び散る汗)]

こんな話だったかな~と思いました。^^;


それでも、
この小説の魅力は、
全体を包み込んでいる、
冷たい静けさのようなものだと思います。

物語全体が、
細かい音もない、冷たい霧雨の中にあるような
そんな読後感がありました。

ビートルズの「ノルウェーの森」が、
聴きたくなりました。


「ノルウェーの森」上・下
村上春樹
講談社
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クリスマスの本 [本]

できるだけ本を家にためないようにしている方は、
多いと思います。

私は、なかなか本を捨てられません。

特に趣味で集めている「子どもの本」は。


「子どもの本」との出会いは、一期一会のようなもので、
図書館で気に入ったから買い求めたいと思っても、
既に品切れや絶版で、手に入らないことはしょっちゅうです。

だから、一度手に入れた本は手放せません。


本棚で、クリスマスの本を探してみました。
結構な数がありました。

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この中でも、とりわけ、
アロワ・カリジェの「大雪」と、
C・V・オールズバーグの『急行「北極号」』と、
ロバート・ウェストールの「クリスマスの猫」が大好きです。

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クリスマスの本は、
心がほかほかと温かくなるお話が多いです。
心が穏やかになります。


でも、クリスマスの本の中で、私の一番の宝物は、
恥ずかしながら、
自作の手作り絵本の「せいやくんのドライブ・クリスマス」です。^^

ミニカーが大好きなせいやくんが、
お気に入りのミニカーに乗って、
サンタさんの家を探す、ドライブの旅に出るというストーリーです。

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以前、ハードカバーの製本教室の講師をしていたことがあって、
手作り絵本をよく作っていました。
今は、女性像しか創りません。^^;


皆様のお幸せを祈っています。
メリークリスマス。


夢をかなえるゾウ [本]

遅ればせながら,
「夢をかなえるゾウ」を,読みました。

関西弁を話す神様のゾウ,ガネーシャが,
平凡なサラリーマンの
「変わりたい。成功したい。自分でしかできないような大きい仕事がしたい。」
という夢をかなえるために,さまざまな課題を出すお話です。

ガネーシャが話す関西弁がユーモラスで,
とても読みやすいです。


私の好きな自己啓発本の一種ですが,
ガネーシャが出す課題が,大変具体的です。

・靴をみがく。
・コンビニでお釣りを募金する。
・食事を腹八分におさえる。
・トイレを掃除する。
・まっすぐ帰宅する。 などなどです。

リラックスして,成功することを潜在意識に送り込むという,
ジョセフ・マーフィーの本とは大違いです。

そのわかりやすさが,ヒットの理由かなと思いました。


「成功だけが人生やないし,
理想の自分あきらめるのも人生やない。
ぎょうさん笑うて,バカみたいに泣いて,
死ぬほど幸福な日も,笑えるくらい不幸な日も,
世界を閉じたくなるようなつらい日も,
涙が出るような美しい景色も,
全部全部,自分らが味わえるために,
この世界創ったんやからな」

「世界を楽しんでや。
心ゆくまで」

最後にガネーシャが言うこの言葉,いいな~と思いました。

私は,成功のためというより,
ちょっとだけ自分が成長するために,
昨日とは違う何かができたらいいな~と思います。


夢をかなえるゾウ
水野敬也
飛鳥新社
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はしけのアナグマ [本]

私は,絵本や児童書が好きで,よく読みます。

この秋読んだ児童書では,
「はしけのアナグマ」が,秀逸でした。


表題の作品をはじめ,5つの短編からなっており,
どの作品にも,一人の老人と一人の子どもが登場します。

老人たちは皆それぞれ,
病気,戦争体験,配偶者の死,貧困,差別の経験などを引きずって,
それでも,孤独に誇り高く生きています。
子どもたちは,老人と出会うとともに,
人間がかかえるそれらの問題に出会います。

子どもたちは,老人との心の触れ合いを通して,
若い自分の人生を,力強く生きるために出発していきます。


物語の子ども人生にも,そして私の人生にも,この先に,
物語の老人のような苦悩が待っているかもしれません。

私は年老いたら,孤独に誇り高く,
若い世代に示唆を与えることができる老人になれるだろうかと思います。


宇野亜喜良の挿絵が素敵です。
「はしけのアナグマ」
(ジャニ・カウカー作,三保みずえ訳,評論社)
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蝉しぐれ [本]

藤沢周平の「蝉しぐれ」を読みました。

この本は,アトリエにずっと置いてありました。
前の主,Wさんの蔵書です。

この物語の冒頭の一章が,
私の住んでいる地域の,中学校3年生の国語の教科書に載っています。
以前塾の講師をしていて,子どもに教えたことがあり,
面白いお話だなあと思いました。

でも,時代小説を読んだことがなくて,
何となく敷居が高くて,そのままになっていました。


意を決して読んでみたら,面白かったです!

海坂藩普請組藩士の養子,牧文四郎の成長や愛情が,
藩の権力抗争を絡めて描かれています。

文四郎は掛け値ない好青年で,剣の達人です。

親友,大和田逸平と島崎与ノ助との青春物語であり,
幼馴染みふくとの恋の物語であり,
ちゃんばら痛快時代劇でもあります。

特に,後半にいくに従って物語のスピード感が上がり,
引き付けられずにはいられません。

「とにかく面白い!」というのが,読後感です。

Wさんも,そんな感想を持たれたのだろうか・・・。
感慨深く思いました。


年配の男性らしく,蔵書には,
藤沢周平の他には池波正太郎などが多いです。
ぼちぼち読んでいきたいと思います。


アトリエの書棚。
Wさんのものと私のものが混じっています。
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陶芸関係の古書もあります。
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お子さんが遊びにみえた時に読まれたのでしょう。
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私のことのようです。
是非読んでみたい。
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蝉しぐれ (文春文庫) [文庫]
藤沢 周平
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道は開ける [本]

私は,自己啓発本を読むのが好きです。

D・カーネギーの「道は開ける」を読みました。
私が大好きなジョセフ・マーフィーよりも,
もう少し現実的な助言が多く書かれていて,参考になりました。

自分が自由にできるのは,過ぎ去った昨日ではなく,
存在しないかもしれない明日でもなく,
今日という一日だけだ。
「今日をつかまえよう」
この24時間を最大限活用しよう。

悩み,緊張,感情の混乱こそ疲労の三大原因である。

疲れを防ぐためには,いつでもリラックスしておくこと。
身体を古い靴下のようにしなやかにしておこう。

などなどです。


そして,なにより,「くつろぐ」ことの重要性を,
繰り返し述べています。


生きていると,悩むことや緊張すること,
体調不良や,他人から非難されることを避けられません。

それでも,より幸福で健康に生きていくために,
自己啓発本は,指針となります。
繰り返し,読み続けたいと思います。


道は開ける 新装版 [単行本]
デール カーネギー (著)
Dale Carnegie (著), 香山 晶 (著)
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最後の恋 [本]

「最後の恋 つまり,自分史上最高の恋」
という本を読みました。

6人の作家のアンソロジーで,
どれもとても面白かったです。

犬の春太が主人公の「春太の毎日」では,
春太は,最愛の飼い主麻子のことを,
自分の死後のことまで心配します。

「私は鏡」では,美容室の手鏡が,お客の女性に恋をして,
「わたしは,今あるようなわたしでしかなく,そういうわたしの一生の中でその人に出会えたことをよかったと思う。」と考えます。


どのお話も,人に恋する熱く切ない思いが切々と伝わってきて,感動します。

人を恋することは,幸福で素晴らしいことだと思います。


最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫) [文庫]
阿川 佐和子 (著), 沢村 凜 (著), 三浦 しをん (著), 柴田 よしき (著), 乃南 アサ (著), 谷村 志穂 (著), 角田 光代 (著) 松尾 由美 (著)
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眠りながら成功する [本]

私は,ジョセフ・マーフィーの「眠りながら成功する」という本が好きで,
もう7回ほど読んでいます。

人間には,潜在意識というものがあり,
ネガティブなことを考えていると,その通りになり,
私は幸福だ,健康だ,親切だ,素敵だ,裕福だなど,ポジティブに考えていると,
それはまた,その通りになるという,自己暗示についての本です。

スポーツの世界では,試合本番であがらないために,
メンタルトレーニングやイメージトレーニングは普通になっていると思います。
これらは,自己暗示を活用したものだと思います。

また,乗り物に乗っていても,
自分はよく乗り物酔いを起こす。
今日もまた,酔うに違いないと思っていると,確かに酔うだろうし,
私は,乗り物に酔ったりしないのだと思っていれば,酔わないと思いませんか。


ですから,私はいつも,
楽しいことが起こると考えるようにしています。

なんだか気分が落ち込む時は,
この本を読み直すようにしています。

私も,私の周り方も,ハッピーでいられますように。
ハッピーであると信じています。・・・自己暗示。


眠りながら成功する―自己暗示と潜在意識の活用 ジョセフ・マーフィー 大島 淳一訳
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何度も読んで,マーカーだらけになったページ。
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ミーナの行進 [本]

この夏に読んだ本で,特に心に残ったのは,
「ミーナの行進」(小川洋子・中央文庫)です。

中学1年の主人公朋子は,
母子家庭の母親が,収入を安定させるために専門学校に通う間,
芦屋の叔母さんの家にあずけられます。

その裕福な洋館での1年間のできごと,
特に,一つ年下の,繊細で病弱な従妹ミーナとの交流が,
物語の中心に書かれています。

ミーナは学校に通うのにも,
コビトカバのポチ子に乗らなければならないほど,体が弱くて小柄です。

この洋館には,
ドイツ人のお婆様と,朋子の叔母と,家政婦の米田さんと,朋子とミーナが住んでいます。
ハンサムで優しい,会社社長のミーナの父親は,
別宅にいてめったに帰りません。

男性が誰もいない家。
物語に出てくる女性たちは皆,孤独だけれど,
お互いに思いやって,日々淡々と生きています。

物語の最後に,コビトカバのポチ子が死ぬ場面では,
朋子は泣きますが,ミーナは泣きません。

女性の孤独と,強さと,幸せとは何かを感じた本でした。


ミーナは健康になり,ケルンで社長になります。
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文中のイラストも,とても可愛いです。
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東京島 [本]

映画化されて話題になっている,東京島を読みました。
無人島で,男性31人の中に,女一人という話です。

映画の主演の女優さんより,原作の主人公清子のほうが,
小太りで中年の,ぱっとしない女性に描かれています。

それでも,最初のうちはその希少価値ゆえに,モテモテなのですが,
男性同士のカップルもできたりして,
段々と存在価値をなくしていきます。

何だか,女性が年齢を重ねることの悲哀を感じました。

私が興味をもったのは,地名です。
物語の中で登場人物たちは,無人島を東京島と呼びます。
そして,島の中に,コウキョ,オダイバ,トーカイムラ,ブクロ,ジュク,シブヤなどの地名を付けます。

名前を付けると,そこに意味が生まれるのだと思いました。


私は,今まであえて作品に名前を付けずにきました。
個々の作品というより,作品展の空間そのものが私の作品だと思っていたので。

個々の作品にも,やはり名前を付けるべきだろうか・・・と,思いました。


東京島 (新潮文庫) [文庫]
桐野 夏生 (著)
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